Play Fair 2008が各国政府に求めているのは、

  • 結社の自由と団体交渉権が関るすべてのILO条約を(批准していない場合は)速やかに批准し、かつ完全に履行することにより、労働者が自主的な労働組合を結成あるいはそれに加入し、誠意ある団体交渉を行う権利を促進すること
  • 「多国籍企業および社会政策に関する原則のILO宣言」、また場合によっては「OECD多国籍企業ガイドライン」など、国際的な企業活動において社会的に責任のある行動を促がす政策を実施すること
  • 国際協定・二国間協定、貿易協定において、また国連のILO(国際労働機関)や他の機関、政府間機関を通じ、労働者の権利を促進すること
  • 労働基準により効果をもたせるためのILOの役割を促進すること
  • 労働者の権利の尊重を保障する調達方針を採用すること

さらにPlay Fair 2008が中国政府に求めているのは、

  • オリンピック開催権を手に入れる際に誓った人権状況の改善の約束を守ること(約束とは・・・2001年5月、北京の劉淇市長はオリンピックを開催することにより中国ならびに北京における「社会的進展と経済発展」が前進し、ひいては人権も促進されると誓った(2001年7月14日付AFP通信より))
  • 中国国民のためにオリンピックによる利益・効果を最大限に引き伸ばすこと
  • ILO条約第87号(結社の自由と団結権保護)および第98号(団結権および団体交渉権)を批准し、完全に履行すること
  • 労働運動家に対する差別、嫌がらせ、解雇あるいは拘束をはじめとする労働権の侵害をやめること
  • 雇用契約、労働者の賃金と基本的保護、労働法を違反した企業とそれに共謀した政府役人の責任を問わない文化を絶つことを規定した法規など、既存の労働法・労働規則ならびに施行間近の労働新法を履行し、その運用を監視すること
  • 職場の安全衛生に真剣かつ持続的に取り組むこと
  • 出稼ぎ労働者に対する体系的な差別をやめること 
  • 労働教養制度(RTL:労働再教育)を廃止すること
  • 拘束中のすべての労働運動家を釈放すること
 
 
 
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